北朝鮮の国営メディアは日本政府に対して「圧力ばかりを叫ぶ日本のふるまいは世間の嘲笑を買うだけだ」と非難しました。

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は4日、日本を非難する論評を伝えました。

この中では安倍総理大臣と河野外務大臣を名指しして、北朝鮮に対して圧力維持や拉致問題の解決を国際社会に訴え続けていると指摘し、拉致問題について「すでに解決済み」という従来の主張を改めて強調しました。

そのうえで「形勢がどう変わっているかもわからずに圧力ばかりを叫ぶ日本のふるまいは、世間の嘲笑を買うだけだ」と非難し、日本に過去の清算を改めて要求しました。

北朝鮮は史上初の米朝首脳会談に向けてアメリカへの対話姿勢を前面に押し出す一方、日本に対しては拉致問題は「解決済み」という従来の主張を国営メディアを通じて繰り返し伝え、
拉致問題の解決や圧力を維持して非核化に向けた行動を引き出したい考えを示す安倍政権への非難を続けています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180605/k10011464811000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180605/K10011464811_1806050640_1806050646_01_02.jpg