去年3月、神奈川県大磯町の公園で40代の男性を突然、金属パイプで殴って殺害した罪などに
問われている34歳の被告の初公判が開かれ、被告は「殺意は持っていなかった」と述べて、
起訴された内容を一部否認しました。

去年3月13日の夜、神奈川県大磯町にある公園で、近くに住む吉川友義さん(44)が
公衆トイレから出てきた際、突然、金属パイプで殴られて殺害され、住所不定、無職の
後藤優被告(34)が殺人などの罪に問われています。

4日、横浜地方裁判所小田原支部で開かれた初公判で、後藤被告は「殺意は持っていなかった」
と述べて、起訴された内容を一部否認しました。

検察は冒頭陳述で「被告は人間関係や借金で悩み、刑務所に入って仕事から逃げたいと
思っていた。たまたま見かけた被害者を待ち伏せして殴りかかったもので、全く落ち度のない
被害者への無差別殺人だ」と指摘し、今後、殺意について立証すると述べました。

一方、被告の弁護士は「頭を殴打したのは2回だけで、その後は死亡しないように頭を避けて
殴っている」と述べ、傷害致死の罪にとどまると主張しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180604/k10011463961000.html