「アンニョンハシムニカ。パンガプスムニダ」
22日午前、東京都豊島区の立教大学総長の接見室で会った郭洋春(クァク・ヤンチュン)総長(59)が流暢な韓国語で挨拶し、手を差し出した。
在日同胞2世の郭氏は今年4月、韓国系初の日本主要大学の総長になった。
任期は4年。
郭氏は「東京で生まれ育ったが韓国語はできる」と言って笑った。

米国の宣教師が1874年に設立した立教大学は、日本で慶應大学、早稲田大学に続く私立大の名門に挙げられる
郭氏はこの大学の戦後初の外国人総長だ。彼は「『道を伝えて己を伝えず』という学校理念によって積極的に広報をしないので韓国では知名度が低いかも知れないが、日本国内では長年の伝統と歴史で認められている大学」とし、「自由な学風が特徴」と説明した。

立教大学は、日本の植民地支配期に尹東柱(ユン・ドンジュ)が留学した学校だ。2008年から毎年2月の命日にはチャペルで追悼式が行われる。

今年の追悼式に参加し、詩「もう一つの故郷」を朗読した郭氏は、「日韓両国で高い評価を受ける詩人が通ったということは、私たちの名誉であり光栄だ」とし、「立教大学の原稿用紙に書いた詩も残っていて、数年前に学内で展示もした」と話した。
そして、「詩人に対する畏敬の念から尹東柱奨学金を作り、毎年韓国人留学生10人に年間60万円(約590万ウォン)を与えている」とも話した。

郭氏は韓国などアジア経済に精通した経済学者だ。
彼は「最近、日本の景気が蘇り、グローバルな人材を望む日本企業が多くなった」とし、「韓国の学生たちが米国だけにこだわらず日本に、そして立教大学にもっと多く来てほしい。能力を十分に評価され、自己実現できるだろう」と強調した。
立教大学には昨年10月、学部基準で183人の韓国人留学生がいる。
郭氏は、「韓国の若者の失業問題に接する度に心が痛む。直接教えた経験では、韓国人留学生は皆誠実で優秀だった」と語った。

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