福井市で、覚醒剤に見せかけた白い粉の入った袋を交番の前にわざと落として逃げ、警察の業務を妨げたとして、偽計業務妨害の罪に問われた被告に
福井簡易裁判所は罰金40万円の判決を言い渡しました。
福井県越前市の自称広告業の32歳の被告は、去年8月、福井市の交番の前で覚醒剤に見せかけた白いグラニュー糖の入った袋をわざと落として逃げ、
パトカーを出動させるなど警察の業務を妨げたとして、偽計業務妨害の罪に問われました。

この様子を撮影した動画はインターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿されて、130万回以上再生され、これまでの裁判で被告の弁護士は、
「警察は妨害行為を強制力で排除できるため罪の対象にはならない」などと無罪を主張しました。

21日の判決で福井簡易裁判所の小川正照裁判官は、「白い粉が違法薬物ではないと直ちに見破れないかぎりは警察官としての業務を余儀なくされたと言える。
主な動機は広告収入を得るためであり巧妙かつ計画的な犯行で、刑事責任は軽視できない」として、検察の求刑通り、罰金40万円を言い渡しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180521/k10011446981000.html