今年の夏スマホ、主役は誰がなんと言ってもファーウェイだ

5月16日。NTTドコモ・新商品発表会が始まる直前、会場の片隅で、感慨深い表情
を浮かべた中国人男性が立っていた。名前は呉波。ファーウェイの記者会見で
必ず登壇する、同社デバイス部門の日本・韓国リージョントップだ。
メディアや関係者でごった返す会場を見渡し、これまで日本市場で苦労してきた
日々を思い出していたのだろう。彼にとって、NTTドコモで製品が扱われるという
ことは悲願であり、ようやくその日が訪れたのだった。

今年の夏商戦、主役は誰が何と言ってもファーウェイだ。
NTTドコモには、同社のフラグシップモデルとなる「P20 Pro」を独占供給。これに
より、日本国内ではSIMフリー端末としてP20 Proは流通しないこととなった。
業界関係者によれば「NTTドコモとファーウェイは1年近く交渉し、その間、ファー
ウェイ側がおサイフケータイやドコモのネットワーク最高速度である988Mbps対応
を準備していた」という。
当初はSIMフリーでの販売も準備していたようだが「3月にファーウェイがP20 Pro
をグローバルで発表して以降、あまりに評判がいいことから、NTTドコモが独占的
に扱う流れができたようだ」という。
ドコモに独占供給することにより、SIMフリー端末としては流通しないことになるが、
当然、ファーウェイとしては大歓迎だろう。
P20 Proは海外では10万円以上の値付けとなるため、SIMフリー端末として販売して
いては、数万台規模でしか売れない。しかし、これが国内最大のキャリアである
ドコモが扱えば、台数の桁が一つ変わってくる。
さらにCMなどのプロモーション効果なども期待できることから、ファーウェイの日本
国内における存在感は一気に増してくるだろう。(略)
https://japanese.engadget.com/2018/05/17/docomo-p20pro/