──あなたがエリツィンに対していくらそういう態度を取ったところで、お二人には共通点がある。たとえば言論の自由は、両政権に多大な問題を
もたらすことになった。それでも、あなたもエリツィンも、言論の自由に反対することはありませんでした。

ソルジェニーツィン(ノーベル文学賞を受賞したロシアの作家)が、どこかでこんなことを言っていた。ゴルバチョフのグラスノスチがすべてを
だめにした、とね。私は、モスクワで開催された世界編集者会議の場で、彼に反論することにした。

「この発言は、私が大変尊敬する人物の、深刻な迷走であります。人々が口を封じられ、アネクドート(政治的風刺を含むジョーク)すら口に
することができず、何か言えば即座に“再教育”や木材調達の名目で遠くに送られる。そんなことがありえますか? しかし、わが国では実際そうだったのです」

https://courrier.jp/news/archives/121742/