自爆テロ まず息子2人が実行、5分後に母と2人の娘が
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インドネシア第2の都市スラバヤで13日朝、三つのキリスト教会で50人以上が死傷した自爆テロ。警察はイスラム過激派組織に属する家族による犯行だと断定し、現場を視察したジョコ大統領は「野蛮なテロだ」と非難した。

【写真】13日、インドネシア東ジャワ州スラバヤの教会で起きた自爆テロ事件現場を調べる警察ら=AP

 インドネシア国家警察によると、自爆テロで死亡したのは、父のディタ・プトゥリアント容疑者と母、18歳と16歳の息子、12歳と9歳の娘の計6人。腰に爆弾を巻くなどしていた。

 スラバヤで会見を開いたティト・カルナビアン国家警察長官は、過激派組織「イスラム国」(IS)への連帯を示すインドネシアの過激派組織「JAD」(ジャマア・アンシャルット・ダウラ)にこの家族が属していると述べた。

 爆発があった三つの教会は、市中心部の公園を囲むように位置する。13日午前7時半、最初の爆発があった教会では、息子2人がバイクに乗ってテロを実行。5分後に別の教会で母が娘2人と自爆し、午前8時にはもう一つの教会でディタ容疑者が単独で実行した。

 地元の東ジャワ州警察トップは「過激派指導者による『ジハード』(聖戦)の指示が引き起こした」と述べ、別のテロが引き金になったとの見方を示した。

 ジャカルタ近郊の警察機動隊本部の拘置所で10日朝までに、収容されたJADの構成員ら150人余りが暴動で警官5人を殺害していた。拘置所には、JADの別の指導者が収容されており、構成員らは、この指導者との面会を求めて暴動を起こしたとされる。

 一方、地元テレビによると13日夜、スラバヤに隣接するシドアルジョのアパートで複数回の爆発があり、少なくとも男性1人が死亡した。警察がテロとの関連を調べている。(ジャカルタ=野上英文)