フランスのパリ中心部の路上で12日、通りかかった人たちが男に突然、刃物で刺され、1人が
死亡、4人がけがをした事件を受けて、フランスのマクロン大統領は犠牲者に哀悼の意を
示しました。

フランスのパリ中心部の観光名所オペラ座近くの路上で12日、通りかかった人たちが男に
突然、刃物で刺され1人が死亡、4人がけがをしました。

事件を受けて、フランスのマクロン大統領はみずからのツイッターに「私の思いはすべての
犠牲者とけがをした人たち、そして、その親しい人たちとともにある」と投稿し、哀悼の意を
示しました。

男は駆けつけた警察官に銃で撃たれ死亡し、検察によりますと犯行当時、アラビア語で
「神は偉大なり」と叫んでいたということで、検察はテロの可能性もあると見て捜査しています。

事件のあと、過激派組織IS=イスラミックステートとつながりのあるメディアが「作戦を
実行したのはISの戦士だ」と伝えましたが、男とISの関係は明らかになっていません。

今回の現場は日本料理店が多く集まる地域ですが、パリにある日本大使館によりますと、
今のところ日本人が巻き込まれたという情報はないということです。

フランスでは3年前に130人が犠牲になったパリの同時テロ事件以降、厳戒態勢が
しかれていますが、ことし3月にも南部のカルカソンヌなどで4人が殺害されるテロ事件が
起きています。それだけに、多くの人でにぎわう中で起きた新たな凶悪な事件に衝撃が
広がっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180513/k10011436781000.html