立憲民主党の辻元清美、国民民主党の泉健太両国対委員長は9日、国会内で会談し、官僚を相手
に安倍政権を追及する野党合同ヒアリングについて、在り方を見直す考えで一致した。「官僚いじめ」
との批判が出ているためで、今後はテーマを絞り、冷静な対応に努めるなど工夫をこらす。

 辻元氏は会談後、記者団に「反省点もある」と述べた。国民民主党幹部は「感情的なものをぶつ
けるのは良くない。在り方や中身を変えていけたらいい」と語った。

 野党ヒアリングは、森友・加計学園問題や財務省決裁文書改ざんなど、政権をめぐる疑惑や不祥事
で関連する省庁幹部を呼び、事実関係をただすなど主要野党の追及の場となっていた。

 厚生労働省の不適切データ問題をあぶり出すなど成果も挙げてきたが、審議拒否をしながら会合
を開いたり、出席議員が官僚を叱責したりする場面も目立ち、野党内でもイメージ悪化を危惧する
声が出ていた。
 9日の加計問題に関するヒアリングは静かな雰囲気で始まったが、政府側の回答に納得がいかない
議員が次第にヒートアップ。運用の見直しには時間がかかりそうだ。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018050900901&;g=pol#cxrecs_s