朝日新聞
(社説)麻生発言 なぜ首相は黙っている
https://www.asahi.com/sp/articles/DA3S13484671.html
きのうも麻生氏は会見で、先週と同じく「セクハラ罪という罪はない」とくり返した。

いったい何が言いたいのか。
問われているのは前次官が刑法犯にあたるかどうかではない。
人間としての規範をどう考え、それを踏みにじる行為があったと疑われたとき、いかなる態度でのぞむかということだ。

この認識が麻生氏には完全に欠けている。セクハラごときで大騒ぎするな――。
そう考えているとしか思えない。

だから被害者への配慮のかけらもない振る舞いを、平然と重ねられるのだろう。

毎日新聞
社説「セクハラ罪はない」発言 麻生氏の非常識いつまで
https://mainichi.jp/articles/20180508/ddm/005/070/172000c

いずれにしても麻生氏の発言は根本的に間違っていると言っていい。

質問する記者を時に威圧しながら、こうした持論を繰り返す麻生氏に安倍晋三首相が何ら注意をしない点も見逃せない。

このまま放置すれば、「女性の活躍をうたいながらセクハラに寛容な安倍首相と自民党」という見方が定着するだろう。

琉球新報
<社説>「セクハラ罪ない」 麻生財務相は辞任せよ
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-715120.html
セクハラは大したことではないと考えているのだろうか。
力関係を背景に弱い立場の人に対し不快な思いをさせればセクハラだ。明らかに人権侵害である。

麻生氏の発言は、セクハラの被害者を傷つけるものであり、見過ごすことはできない。
発言の撤回を求めるとともに、責任を取って大臣を辞任すべきだ。