「野党が執拗に求め作成」と投稿
不適切データで自民・橋本岳氏

 裁量労働制を巡る厚生労働省調査の不適切データ問題に関し、自民党の橋本岳厚労部会長が
「(資料を)執拗に要求したのは野党で、繰り返し問い詰められ、(厚労省が)やむを得ず作成した」と釈明していることが8日分かった。
自身のフェイスブックに7日付で投稿した。橋本氏は不適切データを野党側に提示した当時の厚労政務官。
 野党側に責任を転嫁したとも受け取られかねず、与野党対立に拍車を掛ける可能性がある。
 橋本氏は投稿について8日、共同通信の取材に「明らかに事実と違うとか、不適切なことがあれば教えてほしい。真摯に受け止めて対応していきたい」と述べた。

https://this.kiji.is/366557726777787489

https://www.facebook.com/gaku.hashimoto.3/posts/1944583782282857
当時の厚労省の状況は、労基法改正案提出直前、与党審議もあり、その上民主党部門会議も頻繁に開催され、毎回さまざまな資料提出を求められ、担当部署はてんやわんや状態でした。
また、本来裁量労働制と一般労働制は、対象業種が異なりますから、母集団が違う(厳密に言えば包含関係ですが)ため、両制度それぞれに属する労働者の労働時間を単に比較しても、
その差が制度によるものなのか、業種(=母集団)によるものなのか区別ができません。
そもそも厚労省は、僕の記憶の限りでは、労働時間が短くなるという効果を企図して裁量労働制の拡大を提案していたわけではありませんでした。
だから、元々両制度間の労働時間の比較表など作っていなかったのです。

むしろその比較を執拗に要求したのは野党の方々であり、労働時間を比較したらどちらが長いのだ、何か資料はないのか、と部門会議で繰り返し問いつめられ、やむを得ず作成をしたものだったのではないかと僕は認識しています。
だからこそ、僕が予算委で指摘したように、強調するための赤枠や青枠は労働時間の分布につけられているのです。それは、平均値を積極的に示したくなかったからなのではないかと思っています。

もちろん、全ては厚労省の責任(であり、当時政務官の僕の責任も免がれるとは個人的には思いませんが、だからこそ書いているのです)です。
(長いので全文はソースで)