ビックロ(東京都新宿区)は、ビックカメラとユニクロのコラボレーションによって誕生した店舗だ。この店に勤務する外国籍の人々が
不当に扱われているらしいという情報がTwitterに出回り、騒動に発展した。(略)
ビックロでは外国籍の店員が、店内で母国語を使用することを禁止されているという内容だ。そのことを通達する目的で作られた
掲示物を撮影した画像が、当該のツイートには公開されている。それによると、外国籍メンバー同士で「1番」を取得することや、
売場で母国語を使用して会話することは、禁止されているそうだ。
だが、これらのルールが守られていないため、彼らの日本語が上達しないと、外国籍メンバーのミーティングで問題提起がなされたという。(略)
そうした理由から、「1番」やロッカールームでの会話も含めて、店内での日本語の使用は禁止すると通達している。
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(略)
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当サイトでは、ビックロに連絡を取り、事情を尋ねた。(略)
掲示物に使用されている「1番」という表現は、休憩時間を指しているとのこと。ただし、当該の掲示物は店内に既に存在しないと
いうのだ。掲示物に書かれている「13日のミーティング」とは、2017年10月に実施したものであるという。
その際に、「外国籍の店員が集まって母国語で会話をしているため、日本語の能力が向上しない」と、一部の外国籍メンバーが
指摘したそうだ。そうした経緯から、店内での母国語の使用禁止がルール化された。だが、外国籍メンバーからの異論もあり、
方針の見直しが行われた結果、現在は休憩時間に母国語の使用を禁止していないという。
厚生労働省に確認したところ、「個別のケースについて、その場では回答できない」と前置きした上で、「労働時間と休憩時間の
区別の主な判断基準は、監督指揮下にあるか否か、業務に関係しているか否か」であると担当者は説明した。(略)
以上の説明から判断すると、店員の日本語能力の向上のために「日本語禁止」という指示は、休憩時間も「監督指揮下」にあり、
「業務の一部」であると見なされるならば、妥当とは言えない可能性がありそうだ。

記事全文とそのほかの画像一覧 http://tanteiwatch.com/69986