アメリカ、ホワイトハウスの当局者は政権発足以降、空席となっている韓国大使に
太平洋軍のハリス司令官を指名する方針を明らかにし、史上初の米朝首脳会談を前に
態勢を整えるとともに、北朝鮮の非核化を追求する政権の確固たる姿勢を示す狙いも
あると見られます。

アメリカ、ホワイトハウスの当局者は24日、NHKの取材に対し、新しい韓国大使に
太平洋軍のハリス司令官を指名する方針を明らかにしました。

ハリス氏は2015年に日系アメリカ人として初めて太平洋軍司令官に就任し、北朝鮮の
核・ミサイル開発や海洋進出の動きを強める中国への対応を指揮してきました。

アジア太平洋地域の安全保障に精通するハリス氏はその実績を評価され、ことし2月、
新しいオーストラリア大使に指名されていましたが、アメリカメディアによりますと、
北朝鮮との首脳会談の準備を主導し次の国務長官に指名されているポンペイオCIA長官が
韓国大使の早期の任命を重視し、ハリス氏の起用を提案したということです。

韓国大使はトランプ政権発足以降、1年余りにわたって空席となっていて、ハリス氏の
起用には米朝首脳会談を前に態勢を整えるとともに、北朝鮮の非核化を追求する政権の
確固たる姿勢を示す狙いもあると見られます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180425/k10011416361000.html