福田次官の酒席での「狼藉(ろうぜき)癖」は今に始まった話ではないのに、なぜ、この時期に週刊誌
報道が出てきたのか。
裏はないのか疑いたくなるのである。
政治家と官僚の関係が、忖度、公文書改ざんなど、さまざまな点から問題になっている。
うがった見方をすれば、今回のセクハラ疑惑報道は、政治家側、つまり自民党、首相官邸側の「高等戦術」
ではないかとすら思いたくなる。

 なぜなら「悪いのは、財務省であり官僚であって、政治家ではない」というイメージを世間に拡散させるには、
次官のセクハラ・スキャンダルは格好の材料になるからである。
佐川国税庁長官(前理財局長)が辞め、今度は次官がやり玉に挙がるとすれば、「財務省悪玉論」が定着する。
森友・加計問題も、政治家の関与などはなく、すべて悪いのは官僚だというイメージ操作に有力な材料を
与えるであろう。

https://ironna.jp/article/9489?p=2