元WWF世界ヘビー級王者のボブ・バックランド(68)が20日のドラディション後楽園大会で、
かつてのライバル・藤波辰爾(64)と約16年半ぶりに共闘を果たした。

バックランドはこの日、藤波、長州力とトリオを結成し、TAJIRI、新崎人生、
KAZMA SAKAMOTO組と対戦した。
藤波と同じコーナーに立つのは2001年10月8日の新日本プロレス東京ドーム大会
(対戦相手はザ・ファンクス)以来だ。

藤波が敵軍につかまり苦戦を強いられたレジェンド軍だが、
長州がTAJIRIにリキラリアートを決めるとバックランドにタッチし勝負を決めにかかる。
藤波が飛龍裸絞めで新崎を、長州がサソリ固めでTAJIRIを捕らえると、
満を持して登場したバックランドがアトミックドロップから代名詞のチキンウイングフェースロックで
KAZMAを仕留めてギブアップを奪ってみせた。
さらに勝利後には着ていたTシャツを自ら引き裂き、68歳とは思えない鍛え抜かれた肉体を誇示した。

試合自体が3年前のWWE・ロウ大会以来だったというバックランドは
「もうちょっとできたんじゃないか、と思っていたけど、あれだけの声援をもらってうれしかった。
3年前のレッスルマニアのフォール・オブ・フェイムで藤波と会ったときの約束がこうして
実現してうれしい」。感激の表情で藤波に感謝を伝えた。

試合後のリング上では18日に82歳で死去した名レスラー、ブルーノ・サンマルチノさんの
追悼10カウントが鳴らされた。実に40年以上の交流があったバックランドは
「彼がいたからこそ自分もいい王者でいられた。悲しいニュースで、とてもつらかったし、
それが動きに響いてしまったかもしれないが、モチベーションにもなった」と、
この日の勝利をサンマルチノさんにささげていた。
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