田んぼアート今年はローマの休日、手塚治虫
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26年目を迎える青森県田舎館村の名物企画「田んぼアート」の今年のテーマは、アメリカ映画「ローマの休日」と「手塚治虫キャラクター」に決まった。主催する同村むらおこし推進協議会が19日、発表した。不朽の名作映画と、マンガの神様が生んだ人気者たちの力を借り、2年ぶりの観覧者30万人台到達を目指す。
第1会場（村役場隣、約1万5千平方メートル）のローマの休日は、俳優のグレゴリー・ペックとオードリー・ヘプバーンがスクーターに2人乗りしてローマを巡る名場面や、名所「真実の口」などを表現する。
第2会場（道の駅いなかだて、約1万平方メートル）は、手塚が今年で生誕90年を迎えるのを記念し、鉄腕アトム、ジャングル大帝、ブラック・ジャック、リボンの騎士の主人公らと、手塚本人のマンガが登場する。
使用する稲は11品種7色。第1会場は6月3日に田植え体験ツアーを行って制作し、翌4日に観覧を始める。第2会場は尾上総合高校の生徒らの協力を得て作業し、6月16日から観覧できる予定。見ごろは両会場とも、7月中ごろから8月中ごろまでの見通し。最終観覧日は10月8日。
同村文化会館で記者会見した同協議会会長の鈴木孝雄村長は、2015年に34万4488人、16年に34万8699人と過去最高の観覧者数を記録した後、17年に26万9219人と減ったことを念頭に「今年の作品は非常に鮮やかで好評を博するものと自信を持っている」と30万人台回復に意欲を示した。手塚作品は栃木県小山市でも制作予定のため、集客のための共同企画を今後検討する。
第2会場の展望所は4月21日オープン。昨年制作したダイアナ元妃と、現在制作中の美空ひばり（5月2日までに完成予定）の「石アート」を見ることができる。
