法務政務官 住民らに謝罪

毎日新聞2018年4月15日 20時24分(最終更新 4月15日 20時34分)

 松山刑務所大井造船作業場(愛媛県今治市)から受刑者が逃走して1週間となった15日、
山下貴司法務政務官が作業場や、指名手配中の平尾龍磨(たつま)容疑者(27)が潜伏しているとみられる広島県尾道市・向島を視察し、地域住民らに謝罪した。

 作業場は「塀のない刑務所」と呼ばれる開放的施設で、高い塀や鉄格子はなく、居室も施錠されていない。
山下氏は視察後、「多大なご心配、ご迷惑をかけた」と話す一方で、「安易に閉鎖とやってしまうことが受刑者の更生に一番いい道なのか。何人もの方々がここで更生して社会に復帰されている」と答えた。

 山下氏は、受刑者が刑務所に戻る「再入率」について、作業場は過去10年間で6.4%で、刑務所全体の比率よりも大幅に低いことを挙げ、作業場の存続に理解を求めた。

 また、山下氏は作業場がある造船会社の工場長や向島の住民代表らを訪ね、受刑者逃走で不安を与えていることなどを謝罪した。【松倉展人】

https://mainichi.jp/articles/20180416/k00/00m/040/061000c