NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180404/k10011390921000.html

陸上自衛隊のイラク派遣の日報が見つかった問題で、実際には去年3月の時点で、日報の存在が確認されたにもかかわらず、
陸上自衛隊が、発見の事実を当時の稲田防衛大臣らに報告していなかったことを、小野寺防衛大臣が明らかにしました。

陸上自衛隊のイラク派遣の日報が見つかった問題をめぐって、防衛省はこれまで、陸上幕僚監部からの報告として、去年の2月から3月にかけて、
今回保存が確認された陸上自衛隊の研究本部で捜したものの、見つからなかったと説明していました。

これについて、小野寺防衛大臣は4日夜、記者団に対し、「去年3月から開始した南スーダンPKO部隊の日報問題に関する特別防衛監察の過程で、
去年3月27日に陸上自衛隊の研究本部において外付けハードディスクからイラクの活動の日報が発見されていたことがわかった。
しかし、研究本部の教訓センター長以下がその存在を確認していたにもかかわらず、当時の稲田防衛大臣をはじめ政務三役、内部部局、統合幕僚監部に
報告がされていなかったとの説明があった。大きな問題であり、大変遺憾だ」と述べました。

そのうえで、小野寺大臣は、「陸上自衛隊から当時の稲田防衛大臣に、このような重大な情報がなぜ上がっていなかったのか、
情報がどの範囲まで共有されていたのか、調査する必要がある」と述べ、調査チームを立ち上げて事実関係を解明し、厳正な措置を行う考えを示しました。

小野寺大臣は、研究本部の教訓センター長が報告しなかった理由について、「きょう聞いた内容では、南スーダンの日報を調べているので、
イラクの日報を報告する必要があるとは認識していなかったということだと思う」と述べました。

また、小野寺大臣は、去年2月に当時の稲田防衛大臣が国会で、陸上自衛隊の国際活動教育隊に「保管していない」と答弁していた自衛隊の海外派遣の日報についても、保管されていたことを明らかにしました。

そのうえで、「このような正確性を欠く国会答弁や、資料要求への対応を行ったことをおわび申し上げたい」と陳謝しました。

発見までの経緯

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