【ワシントン時事】トランプ米大統領は3日の記者会見で、メキシコ国境経由の不法移民流入を
阻止するため「国境防衛で軍を活用する準備を進めている」と表明した。マティス国防長官とも
協議しているというが、具体的にどのような任務を想定しているかには言及しなかった。
ホワイトハウスは同日の声明で、国境警備に州兵を投入する案が検討されていると説明した。
トランプ氏は国防長官のほか、国土安全保障長官、統合参謀本部議長、
大統領首席補佐官らと協議しているという。
メキシコ国境での不法越境者摘発は現在、国土安保省が管轄する国境警備隊が主に
担っている。ロイター通信によると、ブッシュ(子)政権時代の2006〜08年、州兵が
国境関連の情報解析などに当たった例があるが、直接の実力行使には携わっていない。
トランプ氏は会見で、国境警備に関する米国の法制度が「とんでもないし危険だ」と批判し、
「非常に強力な法」の必要性を強調。メキシコ国境での「壁」建設に加え、不法移民が国境に
到達する前に食い止めるのが望ましいと訴えた。
これに先立ちトランプ氏は、不法移民の多くが中米諸国出身であることを踏まえ、
ツイッターを通じ米国への不法移民流入で対策を講じなければ、援助停止もあり得ると
警告した。(2018/04/04-10:34)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018040400253&g=int