南極海でクジラの生態などを調べた調査捕鯨船が、31日、およそ5か月間の航海を終えて山口県下
関港に入りました。今回は反捕鯨団体の追跡や妨害活動を受けずに調査を行うことができて、計画
どおり333頭のクジラを捕獲したということです。

調査捕鯨の船団は、去年11月に出港したあと、南極海でおよそ3か月にわたって調査捕鯨を行い、
このうち、調査捕鯨船「日新丸」が31日朝、およそ5か月間の航海を終えて下関港に入りました。

港で行われた式典では、坂東武治調査団長が「氷点下の厳しい環境だったが、クジラの資源管理に
役立つデータの収集ができた」とあいさつしました。

今回の調査は、4年前の国際司法裁判所の判決を受けて捕獲数をこれまでの3分の1に減らした計画
で行われ、計画どおり333頭のクロミンククジラを捕獲したということです。

妨害活動を繰り返してきた反捕鯨団体のシー・シェパードは去年8月、活動が困難になったなどとして、
南極海での妨害を行わない方針を明らかにしていましたが、今回は反捕鯨団体の追跡や妨害活動がなく、
調査は計画どおり実施できたということです。

日新丸の江口浩司船長は「今回は妨害がなかったため、安心して調査を行うことができた。無事に帰って
くることができ安心している」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180331/k10011386721000.html