大阪府立の特別支援学校で女児(11)がいじめに遭った問題の対応を協議するため、2016年5月に女児宅を訪れた50代の男性校長が、
トイレに立った母親(48)について、同席した教諭らに対し「うんこか」「お礼を言ってすぐ終わらそう」などと発言したとみられることが22日、分かった。
協議内容を録音するために母親が置いたボイスレコーダーに音声が残っていた。

 校長は同日、母親と面会し「発言は記憶にないが、不信感を招いてしまった」と謝罪した。取材に「(録音を聞くと)言っているようにも聞こえる。傷つけてしまい申し訳ない」と話した。

 校長は母親と担任のメールのやりとりを確かめるため、教頭や教諭と大阪市の女児宅を訪問。発言の前後に含み笑いのような音も残されていた。

 女児はこの校長の特別支援学校でいじめを受けて体調不良を訴え、小学2年と3年の時にそれぞれ年間30日以上欠席。
4年になった16年4月に別の特別支援学校に転校し、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の診断を受けた。現在5年生。

 府の第三者組織「大阪府立学校いじめ防止対策審議会」が17年7月からいじめや学校の対応を調査。母親が音声を聞き直して発言に気付いた。

 転校前の学校が16年12月にまとめた報告書は「子ども同士の関係で生じる事象を深く追求する姿勢が不十分で、いじめを見抜けなかった」とした。

母親離席で「うんこか」特別支援学校校長が発言
https://www.nikkansports.com/general/news/201803220000816.html