絶滅の危機に直面するキタシロサイの、最後に残っていた雄1頭が死んだ。環境保護団体
「ワイルドエイド」が20日に発表した。

キタシロサイの「スーダン」は10年近く前からケニアのオルペジェタ自然保護区で飼育されていた。
世界に1頭だけ残った雄として、警備員が24時間態勢で守っていた。すでに45歳と、サイに
しては高齢になっていた。

野生のキタシロサイは確認されていない。同保護区にもう1頭いた雄は昨年死んでいた。残され
たのは雌2頭だけ。スーダンの子で28歳のナジン、孫にあたる17歳のファトゥだ。
キタシロサイの種を存続させるため、遺伝的に種が異なるミナミシロサイとの交配や体外受精など
の方法も検討されている。

保護区の代表者によると、スーダンの精子はナジンまたはファトゥの卵子との受精ができるよう
保存してあるという。

https://www.cnn.co.jp/fringe/35116455.html