史上まれにみるフリーエージェント(FA)市場の冷え込みによって、3月になっても大物選手が売れ残っています。
オープン戦が始まっても所属先が決まっていないのですから、選手たちだって心中、穏やかではないでしょう。

『今年1年は日本でプレーして、来オフ、またFAになってメジャーリーグに戻るのもいいかな?』

 なんて思う選手もいるのではないでしょうか。残りの野球人生を日本プロ野球に捧げるような長期契約なんて必要ないのです。
来年、大リーグに復帰することを前提の単年契約でいいのです。とりあえず、「今年だけ、日本でやってみないか?」と
声をかけてみてはどうでしょうか?

かつてオーナーたちの共謀に巻き込まれてメジャーリーグにおける働き場所を失ったボブ・ホーナー(『君はボブ・ホーナーを
知っているか? 野茂、イチローらMLB新人王の系譜。』http://number.bunshun.jp/articles/-/824592)は、
ヤクルト入りを決断してデビュー戦から2日で4本塁打を放って「ホーナー旋風」を巻き起こし、外国人選手初の
「規定打席未満での30本塁打以上(31本塁打)」達成者となりました。

 あまりの人気にホーナーはテレビCMにも出演したぐらいですから「大物メジャーリーガー獲得」は、集客効果バツグンだと思いますよ。

サイヤング賞投手が取れるかも。
 たとえばジェイク・アリエッタ投手。
 2015年にカブスで22勝を挙げてナ・リーグの最優秀投手=サイヤング賞を獲得した先発投手です。
ダルビッシュより5カ月ぐらい年齢は上ですが、メジャー通算88勝で4年連続二けた勝利を記録している実力者です。

 去年の年俸は約15億6000万ドル(1ドル110円換算で約17億円。以下同様)で、ダルビッシュがカブスと交わした6年総額1億2600万ドル
(138億6000万円)に近い契約を狙っていると言われています。それが成立しないのはどの球団もその額では契約する意思がないと考えられます。

 ならば、1億2600万ドルの6分の1にあたる単年2100万ドル(23億1000万円)の契約をオファーすれば、「日本行き」と考えてくれるかも知れません。

http://number.bunshun.jp/articles/-/830160