安倍政権を昨年から揺るがしてきた森友学園疑惑で、ついに犠牲者が出てしまった。

 森友学園との国有地売却交渉に関わっていた財務省近畿財務局の男性職員Aさんが、神戸市の自宅で自殺していたことが9日にわかった。亡くなったAさんは、
学園側との交渉に当たっていた現場責任者の同省統括国有財産管理官(当時)の直属の部下だった。

 Aさんの自殺が報じられた後、森友学園への国有地売却交渉の経緯を国会で説明していた当時の理財局長で現、国税庁長官の佐川宣寿氏はついに辞任した。

 事件の真相を知るキーマンの自殺に永田町や財務省では衝撃が走っている。
 朝日新聞報道やAさんの自殺報道を受け、野党は9日、国会に同省理財局次長の富山一成氏ら幹部を呼んで野党合同ヒアリングを実施。

野党議員が「自殺したとされるAさんは家族に遺書を残していたというが、財務省が公開するなと圧力をかけたという話もある。本当なのか」と問い詰めたが、
同省の幹部は「調査中なのでお答えできません」の一点ばりだった。

 問題当時の近畿財務局長だった武内良樹氏が昨夜、官邸を訪問し、安倍首相、麻生財務相と対応を話し合ったとみられる。森友疑惑の真相は今後、明らかになるのか。(週刊朝日取材班、西岡千史)https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180309-00000063-sasahi-pol&;p=2