日本経済新聞
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EU、対米報復関税3分野検討 中国は共同で対抗措置も

 【ブリュッセル=森本学】欧州連合(EU)はトランプ米大統領が鉄鋼・ア
ルミニウムの輸入制限を発動する署名をすれば、28億ユーロ(約3600億円)
規模の米輸入製品に対する報復措置に動く方針だ。7日の欧州委員会の定例会
合で対象製品などを固め、加盟国に提案する。鉄鋼製品に加え、鉄鋼以外の工
業品、農産品の3分野で、25%程度の輸入関税を課すことの検討に入った。

 中国の王毅外相は3日、鉄鋼・アルミニウムの輸入制限について「米国のや
り方は根拠がない。中国が不合理と考えるだけでなく、多くの欧州諸国やカナ
ダも受け入れられないとの姿勢を示している」と批判。最終的には米国の利益
にもならないという見方を示した。中国紙の取材に語った。

 中国を標的にした措置とされるが、中国産鉄鋼の対米輸出は大幅に減った。
中国は輸入制限に不満を持つ各国・地域と共同で対抗措置を取る道を探ってい
る。【以下略】
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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27673470T00C18A3MM8000/