あなたの子供が動画投稿で広告収入を得る「ユーチューバー」として成功するのを夢見ているなら、
その野望はさっさと打ち砕いてしまうことだ。

  ドイツにある応用科学オッフェンブルク大学のマティアス・ベアトル教授が実施した調査に
よると、スターになれるのはほんの一握りにすぎない。ユーチューバーを目指す者のうち96.5%は、
米国の貧困水準を上回る広告収入さえ稼げないという。

  同教授がブルームバーグ・ニュース向けに分析したところでは、視聴回数が最も
多いチャンネルで上位3%入りすれば広告収入は1年で約1万6800ドル(約180万円)
入る可能性があるが、米連邦貧困水準が単身者に定める1万2140ドルを幾分上回る程度にすぎない
(2人構成の世帯の貧困水準は1万6460ドル)。この調査で常に上位3%の視聴回数は
月140万件超だった。

  ノースカロライナ大学チャペルヒル校のアリス・マーウィック准教授は
「テレビネットワーク番組でシリーズのレギュラーを務めているなら、いい金額を稼げるだろうが、
ユーチューブだと50万人のフォロワーがいても、スターバックスで相変わらず働いている状況もあり得る」と話した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-02-28/P4UN9V6TTDSW01