NHK記者の車立ち往生、救助出動の社員が死亡
2日午前3時半頃、北海道苫小牧市丸山の林道で、ロードサービス会社社員の20歳代男性が倒れているのを、
捜索していた自衛隊員が発見した。
男性は病院に運ばれ、死亡が確認された。男性は雪で立ち往生した車の救助活動中だった。
道警苫小牧署の発表などによると、立ち往生したのは、NHK苫小牧支局の男性記者(27)の乗用車。
記者は2月28日、休暇でエゾシカ猟のために入山していた。記者から救助要請を受けたロードサービス会社は
3月1日、男性を含め3人を立ち往生した場所に向かわせた。
男性は除雪車の出動を求めたが来ないため、同僚(42)と2人で歩いて道を戻り、1日午後5時15分頃、
「道に迷った」と110番した。男性は動けなくなり、同僚は約1・5キロ・メートル離れた、
記者ら2人が待つ車に避難した。記者ら3人は無事だった。
男性が倒れていた現場は同市中心部から約17キロ・メートル北西の樽前山麓。当時、付近は時折、猛吹雪になり、
積雪は約1・5メートルだった。同署は男性が胸まで雪に埋もれながら歩き、体力を消耗したとみている。
NHK札幌放送局は「救助の方が亡くなり、痛恨の思いで心よりお悔やみ申し上げる。
ご迷惑をおかけした関係者の皆様におわびする」としている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180302-OYT1T50025.ht