ふんどし姿の男たちが、福男を目指して「宝木」を激しく奪い合う奇祭「西大寺会陽」が17日夜、岡山市東区の西大寺観音院で開かれた。
室町時代から続く伝統行事で、「裸祭り」として知られる。

参加者は約1万人。おととし3月、国の重要無形民俗文化財に指定された。今年で509回目。

寒空の下、午後7時半ごろから白いふんどしを締めた参加者が「わっしょい、わっしょい」と声を上げながら境内へ入場。ぎゅうぎゅう詰めとなり、清めの水がまかれると体から湯気が上った。

午後10時、本堂2階の「御福窓」から長さ約20センチの2本の宝木が投げ込まれると、男たちは「うおー」と叫びながら激しい争奪戦を繰り広げた。

西大寺では配った護符を信者が奪い合ったため、頭上から投げ入れるようになり、紙の護符だと破れてしまうため宝木に変わった。
信者も動きやすいようにふんどし姿になったことが現在の祭りの起源とされる。

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