コンビニで電子マネーを購入した女性の詐欺被害を防いだとして、兵庫県警芦屋署が15日、同店のアルバイト店員三輪大樹さん(18)=大阪電気通信大1年=に署長感謝状を贈った。
同署によると、1月16日夕方、芦屋市内の女性(64)の無料通信アプリLINE(ライン)に親族のアカウントから「ちょっと手伝ってほしい」「近くのコンビニで電子マネー5万円分を買って」などとメッセージが送られてきた。
女性は午後8時半ごろにコンビニに向かい、電子マネーを購入。
ID番号を送るよう指示されたが送り方が分からず、レジ業務中の三輪さんに尋ねた。
一度は番号が書いてある箇所を教えたが、分からない女性が三輪さんにLINEの画面を見せた。
そこには、「今買ってきて」「買ったら裏のコードを写メって送って」などと立て続けに投稿されており、やりとりを不審に思った三輪さんが「詐欺の可能性があるので本人に電話で確認した方が良いですよ」と促した。
女性が確認すると、親族は「そんなLINEは送っていない」と返答。女性は被害に遭わずに済み、同署に相談した。
同署によると、犯人側が親族のアカウントを乗っ取り、メッセージを送っていたという。
三輪さんは「電子マネーの詐欺は知っていたが、まさか目の前で起きるとは。今後もし同じようなことがあれば、購入前に防げるよう注意しながら働きたい」と話していた。
甲子園署も15日、窓口で高額出金しようとした高齢者に声を掛け、詐欺被害を防いだとして、みなと銀行鳴尾支店と三菱東京UFJ銀行甲子園支店に感謝状を贈った。(竜門和諒)
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