他人が使う目的を隠し、銀行からキャッシュカードをだまし取ったとして、詐欺罪に問われた「人民新聞」（大阪府茨木市）の代表取締役、山田洋一被告（６０）＝兵庫県尼崎市＝は１６日、神戸地裁（川上宏裁判長）の初公判で、「第三者が使用したとしても私の意に従っている」として、無罪を主張した。
検察側は冒頭陳述で、昭和４７年のイスラエルの空港乱射事件の殺人容疑で国際手配され、レバノンに政治亡命している岡本公三容疑者への経済支援を続けていると指摘した。
起訴内容になっている、紛失を理由に再発行させたキャッシュカードは、岡本容疑者の関係者に渡されているとし、約１１００万円の入金や、引き出された実績があると述べた。
被告は「逮捕、起訴の狙いは岡本氏への支援を阻止することで、裁判は茶番だ。支援は裁判中も判決後も続ける」と述べた。
http://www.sankei.com/west/news/180216/wst1802160049-n1.html
起訴状によると、平成２４年２月、銀行に被告名義のキャッシュカード１枚を作成させ、さらに同年８月、紛失したとして再発行を受け、いずれも他人が使うのに被告が使うと装いだまし取ったとしている。
人民新聞は安倍政権への批判や反原発などの主張を展開している。
