15日の沖縄県議会米軍基地関係特別委員会で、山川典二氏(沖縄・自民)が米軍関係者から約1年前に得た情報として、普天間飛行場の「熟練した整備員」が組織内の人間関係を理由に「ごそっと退職した」と説明した。
「(その関係者は)『恐らく今後、いろんな問題が出る』と予測するように話していた」と述べた。

昨年から続く県内での米軍機事故を関係者が予見していたともとれる発言に、宜野湾市区選出の宮城一郎氏(社民・社大・結)は休憩中、「予見できたならわれわれ(県議会)が職責を果たして米軍に訴えれば予防できたかもしれない」と詰め寄った。

「委員が情報を握りながら窓が落下したのではたまらない」とも述べ、昨年12月に普天間第二小学校に米軍ヘリの窓が落下した事故に触れ、早期の情報共有が必要だったのではないか、と山川氏をただした。

山川氏は「あくまでも内部の話で個人的な情報」と弁明した。
委員会後、本紙の取材に「県が米軍と情報交換する場を設置すべきだと従来から主張してきた。県がいろいろな情報を把握すれば委員会での議論も深まるという考えだ」と真意を語った。

本紙は15日、在沖米軍に事実関係を照会したが、回答はない。

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/210424
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