【ニューヨーク=大塚節雄】14日の米株式市場で、インターネット通販大手アマゾン・ドット・コムは終値ベースの時価総額で
初めてマイクロソフトを抜き、米国と世界の株式市場で3位に浮上した。強大な事業基盤を誇り時価総額の上位に並ぶ
「IT(情報技術)ビッグ5」の中での勢力図の変化をうかがわせる。
アマゾンの時価総額は14日終値時点の概算で7020億ドル強(75兆円超)と、マイクロソフト(6990億ドル)を上回った。
アマゾン株がこの1年で7割上げたのに対し、マイクロソフト株の上昇は4割どまり。今回の株安局面でもアマゾンは下げが小さく、逆転につながった。
アマゾンの時価総額は2位のアルファベット(グーグル持ち株会社)の7440億ドル強にも迫りつつある。
アマゾン創業者のジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は昨年、米ブルームバーグ通信の世界富豪ランキングで
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏を抜き、世界一になっている。
アマゾンの時価総額は日本企業で最大のトヨタ自動車の3倍超にあたる。米企業の時価総額トップはアップルで、アルファベット、
アマゾン、マイクロソフトに続く5位はフェイスブック。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO26929280V10C18A2EAF000/