GDP 小幅な伸びも約28年ぶり8期連続プラス

去年10月から12月までのGDP=国内総生産は、物価の変動を除いた実質の伸び率が、前の3か月と比べてプラス0.1%、年率に換算してプラス0.5%と、小幅な伸びにとどまりました。
ただGDPはおよそ28年ぶりに、8期、2年にわたってプラスが続きました。

内閣府によりますと、去年10月から12月までのGDPの速報値は、物価の変動を除いた実質で、前の3か月と比べてプラス0.1%でした。

この伸びが1年間続いた場合の年率に換算すると、プラス0.5%で、前回のプラス2.2%に比べると小幅な伸びにとどまりました。

ただGDPは、8期連続、2年にわたってプラスが続きました。これはバブル期の1989年の3月まで12期連続でプラス成長を続けたとき以来、28年9か月ぶりのことです。

主な項目では、GDPの半分以上を占める「個人消費」が、自動車の売れ行きや外食が好調だったことから、前の3か月に比べてプラス0.5%となり、2期ぶりにプラスになりました。
また、「企業の設備投資」も、人手不足に対応する機械化の投資などが増えたため、プラス0.7%となり、「内需」はGDPを押し上げました。

一方、「輸出」は、スマートフォン用の部品や自動車などが好調でプラス2.4%となりましたが、原油価格の値上がりなどで「輸入」も増え、「外需」はGDPをわずかに押し下げました。

経済再生相「経済の好循環 実現しつつある」
去年10月から12月までのGDPについて、茂木経済再生担当大臣は記者会見で「2017年の名目GDPは546兆円と、前の年に続いて過去最高を更新し、景気は緩やかに回復していると認識している。
消費が持ち直すなど家計部門でも改善の動きが広がっていて、経済の好循環が実現しつつある」と述べました。

そのうえで茂木大臣は、今回、2期ぶりのプラスとなった個人消費の先行きについては、「雇用や所得環境の改善が続いて、消費者マインドも持ち直すなど、
個人消費を取り巻く環境に改善が見られ、持ち直しが続くことが期待される」と述べました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180214/k10011328171000.html