平昌冬季五輪開会式の模様を生中継するパブリックビューイング(PV)が9日夜、東京都新宿区の韓国文化院であり、在日コリアンや地域住民ら約120人が訪れた。
入場行進のラストを飾り、韓国と北朝鮮の選手団が一緒に登場すると「うわあ」とひときわ大きな歓声が上がった。

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 来場者たちは平昌郡のある江原道(カンウォンド)にちなんだ料理を楽しみながら、中継開始を待った。開始後は画面にくぎ付けになり、朝鮮半島が描かれた
「統一旗」を先頭に両国の選手団が行進する姿が映し出されると会場は拍手に包まれた。涙ぐんだり、祈るような表情で見つめたりする人の姿も見られた。

 中学2年の女子生徒、沈多仁(シムダイン)さん(14)は「女子フィギュアスケートがきれいでかっこいいので一番楽しみにしている」と話し、
「南北が一緒に入場行進できるのはいいこと。日本も含めて仲良くなってほしい」と期待を込めた。

 趣向を凝らした式典や韓国料理を楽しみに来場したという近くの会社員、野口貴洋さん(53)は「五輪期間中はせめて(南北の)緊張関係が和らぎ、何も起こらないでほしい」と話した。【松浦吉剛】
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