給油所危機、タンクローリー動けず 福井大雪、暖房、除雪車両の影響懸念
2018年2月8日 午前7時10分

記録的な大雪の影響でガソリンなどを運ぶタンクローリーが動けず、福井、勝山、
大野各市の給油所では販売するガソリン、軽油、灯油など在庫燃料が枯渇し始めた。
福井県坂井市三国町の油槽所までの道路の除雪が追い付いていないためだ。
市民生活の“命綱”ともいえる暖房用や除雪車両への影響を懸念する声も出始めている。

福井市田原2丁目の室次呉服町SSは、5日に来る予定だったタンクローリーは到着せず、
7日午前11時時点で既に軽油はなくなった。来店客は通常の1・5倍あるが、
灯油とレギュラーガソリンもほぼないという。

(中略)

連日フル稼働する除雪車の燃料は軽油。「除雪車向けの軽油ももうなくなりそうだ」
と不安を示すスタンドの所長もいる。勝山市雪害対策本部によると、
同市の除雪車向けの軽油の貯蔵はなく
「このままでは除雪ができない所が出てくる恐れがある」と危機感を強める。

(中略)

複数のガソリンスタンド関係者は「坂井市三国町の油槽所までタンクローリーを出せない」
と口にする。油槽所の担当者は「目の前の道は除雪されているんですが…」と困惑気味だ。

室次の白崎裕嗣社長は「油槽所は同じ県内にあるのだから、
優先して除雪すべき路線をもっと考えるべきではないか」と苦言を呈した。

福井県によると、油槽所から国道8号までの県道は7日午後2時までに
除雪完了の予定だったが、同3時半現在「車両の立ち往生の影響で一部終わっていない」
(三国土木事務所)という。勝山方面への東西の輸送路は最優先して確保に努めているという。

http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/291570