なぜ犬はウンコを食べちゃうのか

長いので抜粋

科学者たちもなぜワンちゃんたちがウンコを食べるという不思議な行為をするのか気になって仕方がないんです。カリフォルニア大学
デービス校のBenjamin Hart氏率いる研究チームが何千もの犬の行動を調査して解明に乗り出しました。

やっとの思いで1つ、共通点らしきものを見つけます。ウンコを食べる犬の飼い主は自分の犬のことを「食に貪欲」と評価していること。
そして、この行為の裏にある理由を知るには、2日以上経ったウンコを食べないことにカギが隠されているのでは?と研究者たちは
考え始めました。

犬は臭いにおいが嫌いなのにウンコを食べるというのは矛盾した行為だと最初に書きましたが、犬は自分の生活する場所にはウンコを
しないんです。これは祖先のオオカミのから受け継がれたDNAで、糞尿からの寄生虫や病原体から自分を守るためです。確かに
寄生虫の卵は2,3日間は孵化しません。

祖先であるオオカミは、自分たちのねぐらに病気のオオカミがウンコをした場合、そのウンコを寄生虫が孵化しないフレッシュな間に
食べることで掃除して、外敵に見つからないように守って来たと考えられています。これが犬にも受け継がれているというのが、
研究者たちがたどりついた新しい説。

ペンシルベニア大学のJames Serpell教授は、「この説は筋は通っているけれど、食に貪欲な犬に関しては、もっと食べ物に関する
モチベーションが関わっているのではないか」とワシントンポスト紙に語っています。その根拠として、こちらの研究で開発途上国では
犬は人間のウンコを食べて栄養を補充していることをあげています。「現代の飼い犬や飼い猫の食事は脂肪分やタンパク質が豊富で
全てが消化されず、ウンコに含まれて出てくるため、第二の栄養分として魅力があるのではないか」とSerpell教授は話しています。

確かにどちらも面白い説ではあると思いますが、なんだかまだ腑に落ちない感じありますよね。食糞の謎を解き明かすのは意外と
難しいようです。もちろん理由は犬によって違ってくるかもしれないですし、ウンコを食べたい気持ちには理由があったりなかったり
するでしょう。また、今回の調査では飼い主が自分の犬が「食に貪欲」と表現している自己申告に頼らなくてはいけなかったという点も、
まだまだ客観的な研究や調査が必要な部分かもしれません。

全文ソース
https://www.gizmodo.jp/2018/01/new-theory-on-why-dogs-eat-poo.html