2月9日に開幕する平昌五輪への北朝鮮参加という“お題目”の前で、アイスホッケー女子の選手に犠牲を強いる韓国政府に対して若者が激怒していると韓国メディアが報じた。

 1月20日の国際オリンピック委員会(IOC)と韓国、北朝鮮の各オリンピック委員会など4者会談でアイスホッケー女子が合同チームで出場することで正式に決定した。既成事実のように協議が進められ、
当事者の選手は置き去りの状況に「努力が反映されず、ひどく失望している」と反発していた。

 20〜30代の若者は北朝鮮の「五輪ただ乗り」などと露骨に反対を表明し、まるで「平壌五輪」のムードに嫌気が差している。しかも大半が合同チームを推進している文在寅大統領の支持者だという。
最近発表された15〜29歳の失業率が9.9%で、現行の統計調査で過去最悪を記録。「ヘル朝鮮(地獄の朝鮮)」と形容されるほど生きづらい社会情勢が背景にあると専門家は分析している。

 聯合ニュースなどによると、北朝鮮の平昌五輪参加問題で、韓国と北朝鮮は1月20日、スイス・ローザンヌでIOC、平昌五輪組織委員会と協議し、アイスホッケー女子のほかフィギュアスケート、
スキーの3競技に北朝鮮選手22人が参加することで正式に決まった。開会式で朝鮮半島旗を掲げて合同入場することも了承。アイスホッケー女子には12人が参加するが、
韓国代表監督の意向で実際に試合に出場するのは3人になる見込み。韓国政府は代表最終エントリーに北朝鮮の選手が加わる「23プラスアルファ方式」を選択し、「韓国の選手には被害がない」と語っていた。
韓国メディアは北朝鮮選手3〜8人の合流を予測したが、大幅に上回った。最終エントリーの増員には、平昌五輪1次リーグの初戦で韓国と対戦するスイス連盟が「公正ではない。競争を歪曲するものだ」と反発しており、
今後も予断を許さない。


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http://www.sankei.com/smp/premium/news/180122/prm1801220003-s1.html
http://www.sankei.com/smp/premium/news/180122/prm1801220003-s2.html