サッカー主審、選手を蹴る さらにカード出し退場させる

 14日に行われたサッカーのフランス1部リーグ、ナント―パリ・サンジェルマン(PSG)戦で、
トニ・シャポン主審(45)がナントのDFディエゴ・カルロスを蹴った上に退場処分とし、物議を醸している。
フランス・サッカー連盟は同主審を当面、担当から外すと決定。リーグの規律委員会に出席して説明するよう求めた。

 問題の場面は、PSGの1点リードで迎えた試合終了間際に起きた。PSGがカウンターで攻め込む中、
シャポン主審は自陣へ戻るカルロスと接触。倒れ込んだ同主審は右足でカルロスの足を蹴り、
さらにこの試合2枚目のイエローカードを出して退場させた。試合はPSGが1―0で勝った。

 シャポン主審は15日、「私の対応は不器用で不適切だった」と謝罪。ナントのキタ会長は
「世界中から『あの審判はジョークだ』というメッセージが届いている」と述べた。

 シャポン主審は2004年から1部リーグの審判を務め、14年のフランスカップ決勝など
400試合以上で笛を吹いてきた。地元のテレビ局には今季限りで引退する意向を示していた。
さらなる処分が科される可能性もありそうだ。

https://www.asahi.com/articles/ASL1J1S4RL1JKTQ2001.html?iref=comtop_8_03