太平洋戦争中、国策で進められた飛行場の建設作業に従事した在日韓国・朝鮮人の子孫らが住む宇治市のウトロ地区に市営住宅が完成し、16日から入居が始まることになりまし
た。
入居が始まるのは、宇治市伊勢田町のウトロ地区に完成した40戸が入る5階建ての市営住宅です。
ウトロ地区には、太平洋戦争中、国策で進められた飛行場の建設作業に従事した在日韓国・朝鮮人の子孫ら55世帯、およそ150人が今もまとまって暮らしています。
戦後に立ち退きを求められ、平成12年には立ち退きを命じる判決が確定しましたが、その後、韓国政府の資金援助などで土地の一部を買い上げ、住民たちが住み続けられるよう
市営住宅が建設されることになりました。
建設は、おととしの11月に始まってこのほど完成し、入居する40世帯には15日夜、鍵が手渡され、16日から入居が始まります。
また、残りの世帯が入居する2棟目の市営住宅も再来年の3月までに完成する見通しで、戦後70年以上続いた問題に大きな区切りがつくことになります。
これについて京都府の山田知事と宇治市の山本市長は連名で、「長年のウトロ問題の解決に向けた大きな一歩で、引き続き、国と連携して環境改善を進めていく」というコメント
を発表しました。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2014331061.html