10年ぶりの改訂で今月12日に発売された広辞苑の第7版で、性的少数者を意味する「LGBT」の説明に誤りがあることが分かった。
発行元の岩波書店は、インターネット上の指摘を受けて修正も検討している。
LGBTは、性的少数者のうち、女性同性愛者のレズビアン、男性同性愛者のゲイ、両性愛者のバイセクシュアル、
生まれた時の体の性別とは異なる生き方をするトランスジェンダーの頭文字をとった言葉。
広辞苑には今回新たに盛り込まれ、「多数派とは異なる性的指向をもつ人々」と記された。
「LGB」は好きになる性を表す「性的指向」の概念だが、「T」は自分は男か女かといった自己認識を表す「性自認」の概念。このため、
「多数派とは異なる性的指向をもつ人々」という記述では「LGB」の説明にしかなっていない、とネット上で指摘された。
岩波書店辞典編集部の担当者は朝日新聞の取材に対し、記述の不正確さを認めたうえで「ご指摘を受け止め、修正を含め対応を検討している」としている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180115-00000058-asahi-soci