刑務所での服役を終えた人の就職の支援につなげようと、岐阜刑務所は、ふだん調理作業に従事している受刑者を対象に、
岐阜県と協力して、刑務所の中での調理師試験を初めて実施し、2人が合格しました。
法務省が平成28年に行った調査によりますと、服役を終えた人が再び罪を犯して刑務所に入ったケースでは、
受刑者の約7割が犯行当時に無職だったことが分かっていて、再犯を防ぐためにも就職の支援が課題となっています。
こうした中、岐阜刑務所は今年度、法務省から就労支援特化施設に指定され、ハローワーク岐阜の職員が駐在して、受刑者の支援に取り組んでいます。
刑務所では受刑者の作業の一つとして食事の調理が行われていますが、岐阜刑務所は、この経験を就職の支援に
生かせないかと考え、岐阜県と協力して、去年10月に刑務所内では初めてとなる調理師試験を行いました。
その結果、30代と40代の男性の受刑者2人が合格したということです。
岐阜刑務所では2人が合格した後、調理作業を希望する受刑者が増えているということで、来年度も調理師試験を実施し、
受刑者が服役を終えた後の就職の支援につなげたいとしています。
合格した男性受刑者は「刑務所を出たら、自分で育てた野菜を調理して提供できる店を開きたい」と話していました。

http://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/3084208901.html