小池知事 ことしは都政に専念 対立の自民にも協力要請へ

東京都の小池知事は、去年の衆議院選挙を踏まえて、ことしは都政に専念し、まずは急速に進む
高齢化や待機児童対策などを盛り込んだ都の新年度予算案の成立に全力を挙げるとしています。
都議会との関係では、対立してきた自民党も含め幅広く協力を求める考えで、3月の予算案の採決での
各会派の動向が焦点となる見通しです。

小池知事は、希望の党を設立して臨んだ去年10月の衆議院選挙で惨敗し、その後、都知事の職務に
専念したいとして党の代表を辞任しました。

これを踏まえ、ことしは国政と距離を置いて都政に専念し、まずは急速に進む高齢化や待機児童対策などを
盛り込んだ都の新年度予算案の成立に全力を挙げるとしています。

小池知事は、先のNHKのインタビューで、「しっかり都政にまい進し、少子・高齢対策を腰を据えて
やっていきたい。落ち着いた都政、ダイナミックな都政、両方を進めていきたい」と述べました。

一方、都議会との関係では、知事を支持する最大会派、都民ファーストの会の議席が、過半数を
下回っているため、これまでの協力関係から衆議院選挙を機に是々非々の姿勢に転じた公明党との
関係の再構築を進めることにしています。

また小池知事は「都民にとってプラスになることは、いずれの会派であれ、しっかりと耳を傾ける
つもりだ」と述べ、対立してきた自民党も含め幅広く協力を求める考えで、3月の予算案の採決での
各会派の動向が焦点となる見通しです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180101/k10011276431000.html