阪神・淡路大震災の犠牲者の名前などが刻まれている神戸市のモニュメントに落書きが見つかり、警察は、器物損壊の疑いで捜査しています。
警察や神戸市などによりますと、神戸市中央区の公園「東遊園地」にある「慰霊と復興のモニュメント」に「落書きがされていた」と22日、神戸市から警察に通報がありました。

モニュメントの地下にある壁には、平成7年の阪神・淡路大震災の犠牲者やその後、亡くなった被災者などの名前が刻まれた銘板が貼り付けられていますが、
銘板が貼られていないスペースに「あほ」、「ばか」などという文字が書かれていたということです。

落書きは、それぞれ縦50センチほどの大きさで、金属のようなもので壁をひっかいて書かれたと見られるということです。

神戸市は、22日午後3時半に報道関係者から連絡を受けて落書きを見つけたということで、
警察は、器物損壊の疑いで目撃者がいないかなど捜査しています。

モニュメントには、来月で震災の発生から23年になるのを前に、今月17日に新たに10人の名前が刻まれたばかりでした。
モニュメントを管理しているNPO法人の設立者で、俳優の堀内正美さんは
「大変悲しい気持ちだ。われわれの活動が弱く、十分に伝わっていないのかもしれないが、この場所がどんなところか、なぜ名前が刻まれているのかわかってもらいたい」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171222/k10011268801000.html