安倍晋三首相は19日、首相官邸で韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相と約20分間会談した。康氏は2018年2月9日に
韓国で開幕する平昌冬季五輪への首相の出席を求めた。康氏が会談後、記者団に明らかにした。日本政府関係者によると、
首相は「国会日程などを踏まえた検討になるが、平昌五輪の成功は祈っている」と応じた。

 これに先立ち、康氏は河野太郎外相とも会談した。河野氏は15年の従軍慰安婦問題を巡る日韓合意が「着実に実施される
ことが重要だ」と伝え、履行を促した。

 韓国側の首相訪韓の招請に対し、日本政府は返答を保留したままだ。12月末に韓国側が発表する日韓合意の検証結果
などを見極め、慎重に判断するとみられる。

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は就任後まだ来日していない。日本で開く予定の日中韓首脳会談に合わせた来日を
探るが、同会談が2月以降にずれ込む場合は、1月に単独で来日することも検討している。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24822190Z11C17A2MM8000/