◇「JR東海から複数回」
 リニア中央新幹線の建設工事を巡る不正受注事件で、偽計業務妨害容疑で捜索を受けた大手ゼネコン・大林組(東京都港区)の幹部が、
東京地検特捜部の任意の事情聴取に対し、JR東海(名古屋市)側から複数回にわたって情報漏えいを受けたと認めていることが関係者への取材で分かった。
特捜部は、リニア工事を巡って受注を目指した他のゼネコン社員らからの事情聴取も進め、実態の解明を進めている。

【リニア中央新幹線のルートと大林組が契約した工事】
 特捜部は既に、大林組の土木担当代表取締役副社長や土木部門の部長らからの聴取を進めている。関係者によると、大林組側は特捜部の聴取に、
受注工事のうち「名城非常口」(名古屋市中区)の価格に関する情報について、JR東海の社員から複数回にわたって情報漏えいを受けたと認めているという。
 JR側が想定する価格に関する情報とみられる。また、土木部門の部長がJR側とやり取りし、上司の副社長に報告して了承を得ていたとみられる。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171213-00000058-mai-soci