伊方原発運転差し止め=「火砕流、到達の可能性」−3号機仮処分・広島高裁

 四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町、定期検査中)の運転差し止めを広島市の住民らが
求めた仮処分申請の即時抗告審で、広島高裁は13日、運転差し止めを命じる決定を出した。
野々上友之裁判長は「阿蘇の過去の噴火で火砕流が到達した可能性は十分小さいと言えず、
原発の立地は認められない」と判断し、伊方3号機の運転差し止めを命じた。決定は直ちに
効力が生じるため、四国電は決定が覆らない限り、運転を再開できない。四国電は異議を
申し立てる方針。
 野々上裁判長は、仮処分は証拠調べの手続きに制約があり、差し止め訴訟が係争中の
広島地裁が異なる判断をする可能性もあるとして、運転停止期間は来年9月30日まで
とした。(略)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017121300147