エクストリームスポーツとして62階建てビルからぶら下がって懸垂していた男性が転落死

命綱をつけずに危険なパフォーマンスを見せて観客を魅了する人が少なからず存在しますが、
その中の1人で、中国のエクストリームスポーツ界の第一人者を自負していた呉永寧(?永?/Wu Yongning)さんが、
「62階建てのビルの屋上からぶら下がり懸垂をする」というチャレンジを行った後、屋上に戻れずに
落下し死亡するという事故が起きました。

高層ビル屋上で危険なパフォーマンス 男性が転落死 中国 | NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171212/k10011255841000.html

呉さんがこの挑戦を行ったのは2017年11月8日のことで、場所は湖南省長沙にある
Huayuan International Centre。62階建てで、高さは約260m。テナントとしてグランド・ハイアット・ホテルが
入っており、一般に開放されているのは44階までで、最上階にはホテルの警備員もいるはずですが、
どうやって呉さんが屋上へ出入りしたのかは不明です。

挑戦の一部始終をおさめた映像を見ると、ビルの屋上に現れた呉さんは事前準備のようなものを行った後に、
いったん足をビルの外側へ降ろし、上半身でビルにしがみつくような姿勢に移行したあと、一度上に戻っています。
滑り止めのためか、なにかへりのあたりをタオルで拭くような仕草を見せた呉さんは、今度は完全に
腕を伸ばしてぶら下がる体勢になって、懸垂を2回。これでチャレンジを終えて上へ這い上がろうとしたのだと
思われますが、ビルの壁面に足がかからなかったために呉さんは屋上へ戻ることができず、
ややもがくような動きを見せた後、ビル壁面に足をかけて腕の力を使って登ろうとしたところで手が離れてしまい、
画面から姿を消します。呉さんはこのあと45フィート(約13.7m)下にあったビルのバルコニー部分に落下し、
亡くなりました。

そこまでして呉さんがお金を稼ごうとした理由としては、1つは父親を早くに亡くし、残された病気の母親の
治療費が必要だったこと。もう1つは、挑戦翌日にプロポーズする予定だったという恋人・Jin Jinさんと
結婚式を挙げる資金が必要だったことが挙げられています。

https://gigazine.net/news/20171213-roottopper-fall-45ft/