(台北 11日 中央社)眠らず、笑わず、ただ「ぼうっとする」ことだけを競う大会が10日、台北市内で開かれた。
予選を勝ち抜いた70人の出場者は動物の着ぐるみを着用したり、テントを用意したり、思い思いの装備で参加。
多くの観客が見守る中、青空の下で真剣にぼんやりし続けた。

スマートフォンやパソコンの使用頻度が高く、脳が休む時間のない現代社会で、大会を通じて休息の時間の大切さを意識してもらうのがねらい。
同大会は韓国の芸術家、Woops Yangさんが立ち上げたもので、2014年に韓国で第1回が開かれた。台湾では初開催となる。
Woops Yangさんによると、「なぜ時間はぜいたく品として消費されないのか」との疑問が開催のきっかけになったという。

ルールは、しゃべらない、寝ない、笑わない、携帯電話をいじらない―。80分の制限時間中、ルール違反で次々と参加者が脱落。最後まで勝ち残った人の中から、観客による審査で入賞者が選ばれた。優勝したのは、当日朝に香港から駆け付けたという男性。

Woops Yangさんは、ぼうっとすることの真髄は「他人の目を気にしないこと」だと話す。
世界中、どの年代の人にも必要だと触れ、「大会後もぼんやりする時間を設けて」と呼び掛けた。

http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201712110004.aspx
http://img5.cna.com.tw/Japan/Photos/JpnNews/201712/20171211170332.jpg