(略) 東京都文京区の「六義園」では、この時期、紅葉のライトアップが行われている。そのため、夜にも多くの観光客が訪れる。
最寄り駅である、山手線の駒込駅から徒歩で六義園へ来る人々が多い。一方でバスやタクシーを利用する人々もいるのだが、
近頃は「タクシー不足」が深刻になってきているとの情報が寄せられた。
多くの観光客が訪れるこの時期に限らず、週末の夜は駅前の乗り場にタクシーがほとんど停車していないという。
タクシーが駅前を通っても、なぜかロータリーに入ってこないことが多いそうだ。平日の夜でも、台数がかなり少ない日もあると、
情報提供者は述べる。(略)
このたび、当サイトでは平日の昼間に現地へ向かった。すると、乗り場にタクシーは皆無だった。(略)
夜間の状況を確認するために、同日の夜に再び現地を訪れた。
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20時過ぎ、駅前に到着。この時も、タクシーは1台も見当たらなかった。タクシー乗り場に並んでいた人々に話を
聞いてみると、「最近、タクシーをなかなか拾えなくなった」という回答が相次いだ。(略)
そこで、実際にタクシーに乗車し、車内で運転手に事情を聞いてみた。
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(略) 運転手曰く、「ここから乗るお客さんは近くの人が多いから、せいぜい1メーターかもう少しくらいで下りちゃう。それだと稼ぎに
ならないって、駒込は通り過ぎて(山手線の隣の駅の)巣鴨とかへ行くやつも多いよ」。情報提供者が言っていた
「タクシーがロータリーに入ってこない」というのは、このような理由だったのだ。
運転手によると、タクシー料金の改定が少なからず影響しているという。タクシーを低額で気軽に利用してもらいたいとの
理由で、タクシー業界は23区内での初乗り運賃を410円に引き下げた。その結果、駅の周辺を中心に営業していた
運転手たちが従来通りに仕事をした場合、期待できる収入がかなり少なくなってしまったというのである。(略)
初乗り運賃の大幅な引き下げに伴い、「より遠くまで乗ってくれる客が、より多く集まる場所で仕事をしたい」というのが、
運転手たちの本音のようだ。(略)

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