【沖縄】米軍牧港補給地区の倉庫群などを沖縄市の嘉手納弾薬庫知花地区へ移転する計画に伴い、立ち入りが制限された黙認耕作地でかつて飼育されていたブタが野生化し、同耕作地内の農地を荒らす被害が相次いでいる。
退去を求められた所有者がブタの管理を放棄したものとみられる。
被害を受けた耕作者は9月ごろから市や沖縄防衛局に救済を求めているが、被害はなくなっていない。
6日、宮里憲八さん(75)=市知花=の畑でブタ5頭が目撃され、ジャガイモが掘り出されているのが確認された。
目撃者によると、全長1メートル前後のブタ複数頭が週に数回、畑に姿を現して作物を食べているという。ジャガイモやサツマイモ、キャベツ、サトウキビなどが被害に遭った。
耕作者からの通報を受けた防衛局はブタの通り道と考えられる場所に金網を設置したが、越えて畑に入っているものとみられる。
宮里さんは「現在設置されているフェンスは低く、ブタが越えられる。徹底的に対処しないと、これから何も栽培できない」と嘆いた。
市基地政策課は本紙取材に「防衛局がフェンスを設置して以降、直接の通報はなくなっていた」とした。
一方、防衛局は「ブタの管理は所有者の責任で実施するものだ。引き続き所有者に対して速やかなブタの移動を求めたい」と回答した。
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